栃木県塩谷町(しおやまち)は、東京駅から車で約2時間(約150km)。
県の中北部に位置し、南には宇都宮市、西には日光市、北は那須塩原市にとなりあった位置にあります。
まちの面積の約70%を山林原野が占め、文化遺産「日光国立公園」の一部である高原山で町木のヒノキを始めとする林産資源に富んでいるエリアです。高原山の中腹に湧き出る「尚仁沢湧水」は全国日本名水百選にも選ばれており、豊かな田園地帯を形成しております。
まちの南側には一級河川である「鬼怒川」が流れ、北から東にかけては、清流「荒川」が貫流しており、田園風景等の豊かな自然資源が広がっています。
地域の歴史をさかのぼると、約1万年前の旧石器時代にはすでに人類が居住していたと考えられています。江戸時代には日光廟が完成すると日光街道が整備され、宿場町としてにぎわいをみせました。豊かな自然と肥沃な土地、先人たちが切り拓いた森林や田畑などの地域資源に恵まれた町です。
また、自然災害に強い町としても地域内外から認知されています。2011.3.11に発生した東日本大震災で、塩谷町も震度5弱の揺れに見舞われました。その中で、築56年が経つ塩谷町役場庁舎は、全く何の被災を受けることなく、多くの人々が奇跡の庁舎と驚嘆したほどです。ライフライン(電気・水道・ガス等)も停止することもなく、住宅等の倒壊もなく当然のことながらケガをした人もいませんでした。
「挑戦をしたい」という想いを持つ人たちがたくさんいるまち
そんな自然に恵まれた塩谷町には挑戦者が少しずつ増えています。
恵まれた自然を活かし、旧熊ノ木小学校をリノベーションしてできた宿泊型体験施設「星ふる学校くまの木」は地域の資源や農山村の環境を活用した体験交流拠点となっています。
また、新たに若者が主体となって、町民の健康づくりに向けた「ウォーキングのまちづくり」に取り組んだり、空き店舗をリノベーションして“町づくりに向けたコミュニティ形成”を目的とした、地域住民や事業者、移住者、域外人材が交流するコミュニティスペース「Step-One」ができたりと少しずつですが新たな挑戦が生まれています。
しかし、住民の皆さんと一緒にまちについて対話をする場をつくったところ、皆さん口々に言うのが「もっと挑戦したい」「もっと地域を良くするために貢献したい」ということでした。
話を聞いていくと、まちには挑戦している人、これから挑戦したい人たちがたくさんいるのに、その想いを人に伝えたり、共有される場が少なくて新たな活動が生まれにくいこと、活動の継続に苦労しているということが見えてきました。
「子育て世代がまちづくりに参加したくてもできていない」
「個々に活動をする人はいるけれど、仲間をつくることに苦戦している」
「子どもたちに多様な人との出会いをつくり、いろいろな挑戦をさせてあげたい」
せっかく想いを持っている人たちがいるのに活かされていない今の状態は、非常にもったいないことだと思います。
活動を行っている人たち、これから行いたい人たちに寄り添って「本当はこうなったらいいな」「こんなことをやりたい!」という想いを取材して、発信していくことが求められていると感じています。さらに、それらの人と人をつなぎ、想いと想いをつなげていくことができれば、多くの挑戦者が地域内外から集まるまちになると思います。
▼塩谷町の皆さんとまちについて対話を行ったワークショップのレポートがこちら
https://note.com/irodori_group/n/n39e32bbba8d6
地域の取材や発信を通じて、塩谷町の未来をつくる人をつなぐ
そういった背景があり、塩谷町で新たな仲間を地域おこし協力隊として募集することになりました。
人をつなぐ、というと難しく感じてしまうかもしれません。今回、募集する地域おこし協力隊の方には、挑戦しているまちの方々を取材して可視化するところからはじめていき、地域内外の人と人が出会いつながる場づくりを行っていただきたいのです。
地域づくりライターとして、まちの皆さんの想いを可視化し記事にして発信していくこと。また、地域外で塩谷町に興味を持ってくださった人たちに向けては、移住定住コーディネーターとして地域の人につなぐ役割も担っていただきます。
まちの未来を一緒につくりたいという人たちが地域の外からつながって、多様な人たちの挑戦が生まれていったら最高です。
▼12月2日「もしも地域で暮らす人・想いを発信し繋げるライターが塩谷町にいたら ~地域おこし協力隊募集イベント~」を開催しました。
塩谷町の紹介や募集に至った経緯の説明、そして地域で活躍しているゲストを交えてのトークセッションもあります。ぜひ一度ご覧になってください。
○今回のプロジェクトに合いそうなのはこんな人。
・まちの人の想いに共感を寄せられるひと
・人やまちの魅力を伝えることが好きなひと
・文章を書くことが好きなひと
・「なぜだろう?」と疑問を持ったらとことん知りたくなってしまう人
・自分の話をするのは苦手だけれど、人の話を聞くのが好きな人
・人の相談に乗ることが好きな人
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
このような活動は、ほとんどの方が経験したことがないと思います。だからこそ、一緒に悩みながら地域の方々と共につくり上げることができると思っています。
また、多くの地域で起きている地域おこし協力隊が孤立してしまう課題を町として改善していくために、充実したサポート体制も整えています。
まちに住む方々の取材を通じてまちの魅力を探り、地域内外の人と人をつなぐ活動を私たちと一緒に挑戦してみませんか?
ご応募お待ちしています。
活動業務:地域づくりライター兼移住コーディネーター
募集人数:1名
活動地域:塩谷町全域
募集条件:
・まちの人の想いに共感を寄せられるひと
・人やまちの魅力を伝えることが好きなひと
・文章を書くことが好きなひと
・「なぜだろう?」と疑問を持ったらとことん知りたくなってしまう人
・自分の話をするのは苦手だけれど、人の話を聞くのが好きな人
・人の相談に乗ることが好きな人