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佐野市

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About Sano

ラーメンだけのまちじゃない、佐野市

佐野市は関東平野の北端、栃木県の南西部に位置し、東京から70km圏内にあります。
高速バスや新幹線を利用すれば、都心まで約90分の近さです。

北部から北東部、北西部にかけては緑豊かな森林や美しい清流に恵まれた中山間地域、南部と西部は住宅や産業基盤が集積する都市的地域と農業が展開する地域となっています。
国道50号と東北自動車道が交差する佐野新都市地区には、アウトレットやショッピングセンターなどの大型商業施設が進出し、関東一円から多くの人が訪れています。

佐野市の移住定住ポータルサイト → 佐野で暮らそう!

平成29年4月スタート 日々新しい情報を掲載していきます。

佐野で暮らそう!事務局 公式facebook

佐野市移住・定住地域おこし協力隊員として、お笑い芸人『テル』さんが平成30年12月1日から佐野市に移住してきました。合言葉は「佐野にいるよ」
任期終了しましたが、佐野にいるよ!

facebookはこちら
Instagramは『@teruichik』
工房もオープン!Instagram『@terugarage』

★2021年春、佐野市移住体験住宅【おためし住宅】ができました。
佐野市おためし住宅
佐野駅から徒歩10分ほどの場所にあるおためし住宅は、住宅街にあり、地方のまちなかで暮らす体験が可能です。
とちぎでTRY!テレワーク移住体験補助金の対象です。)
予約方法など詳細はこちら

  • 佐野ラーメン
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基本データ

Basic data of sano

佐野市
人口 114,695人
世帯数 52,701世帯
総面積 356.04㎢
東京からのアクセス
公共交通機関をご利用の場合
電車
  • 北千住駅~佐野駅:約80分(東武伊勢崎線特急利用、館林駅で東武佐野線に乗り換え)
  • 東京駅~佐野駅:約75分(JR東北新幹線利用、小山駅でJR両毛線に乗り換え)
高速バス
  • 王子駅~佐野新都市バスターミナル:約60分
  • 東京駅・バスタ新宿~佐野新都市バスターミナル:約90分
自動車をご利用の場合
  • 川口JCT~佐野藤岡IC:55km、約35分(東北自動車道)
  • 川口JCT~佐野田沼IC:67.1km、約43分(東北自動車道、岩舟JCTより北関東自動車道)
イメージキャラクター 佐野ブランドキャラクターさのまる
公式ホームページ

https://www.city.sano.lg.jp/

移住定住ポータルサイト

https://www.city.sano.lg.jp/ijuteiju/index.html

UIJターン窓口
佐野市総合政策部総合戦略推進室移住・定住係

TEL:0283-20-3012
FAX:0283-21-5120
E-mail:[email protected]

FEATURE

佐野市の魅力

佐野市

POINT.01

日々の暮らしやお出かけに
便利な交通アクセス

佐野市内にはJR両毛線が東西に、東武佐野線が南北に走っています。
JR両毛線佐野駅、東武鉄道佐野線田島駅、佐野市駅、佐野駅、堀米駅、吉水駅、田沼駅、多田駅、葛生駅と9つもの駅があり、通勤・通学の主要な手段になっています。
東北自動車道と北関東自動車道あわせて4つのインターチェンジがあり、車でのお出かけも大変便利です。
バス交通も発達しています。「佐野新都市バスターミナル」には、東京や東北、関西、羽田・成田空港行きのバスが乗り入れているほか、市営バス・市内循環バスが走り、日々のお買い物にも休日のお出かけにも困ることはありません。

佐野市

POINT.02

「佐野らーめん」だけじゃない、
選り取り見取りご当地グルメ

コシのあるちぢれ麺にしょうゆベースの澄んだスープが絡む、飽きの来ないさっぱりとした美味しさ……。
佐野市のグルメといえば、全国的に認知されてきた「佐野らーめん」が有名ですが、それだけではありません。
ホクホクのじゃがいもに特製ソースがマッチする「いもフライ」、正月三が日に食べる郷土食「耳うどん」、ラーメン屋で食べるもっちりと大ぶりな餃子など。
いもフライをはじめとするソース文化が根付いていることから、新たな名物「佐野黒から揚げ」も考案されました。

佐野市

POINT.03

心癒される自然・歴史スポット

佐野市には日本名水百選のひとつである「出流原弁天池湧水」や万葉の昔から歌に詠まれた「三毳(みかも)山」、戦国時代の石垣や城址が残る「唐沢山」など、自然・歴史・文化的財産が豊富です。
市の天然記念物にも指定されている三毳山の北斜面にあるカタクリの群落は、3月下旬から4月上旬にかけて美しい可憐な花が一面に咲き誇ります。ぜひ春に訪れていただきたい観光名所です。

How to Enjoy

佐野市の楽しみ方

佐野市

味覚狩り

佐野観光農園「アグリタウン」(いちご・ブルーベリー・もも)/どまんなかたぬま「田沼観光農園」(いちご)/佐野フルーツライン(なし・もも)/6月の森ハーブガーデン「ブルーベリーファーム」(ブルーベリー)
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ショッピング

佐野プレミアム・アウトレット/イオンモール佐野新都市
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ゴルフ

佐野ゴルフクラブ/皐月ゴルフ倶楽部 佐野コース/太平洋クラブ佐野ヒルクレストコース/ゴールド佐野カントリークラブ/足利カントリークラブ 飛駒コース・多幸コース/唐沢ゴルフ倶楽部 三好コース・唐沢コース
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ハイキング・登山コース

三毳山ハイキングコース/唐沢山ハイキングコース/松風の道/彦間浅間遊歩道コースなど

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史跡・文化遺産

唐沢山城跡(国指定史跡)/大桝塚古墳/米山古墳/田中正造旧宅/天明鋳物(地域団体商標登録)


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Support System

あなたにあった支援制度を活用!

空き家改修費用補助金

市外在住者が空き家バンクを利用して空き家を購入した方に対する改修費の一部を助成します。
・補助率は1/2、限度額50万円

結婚新生活支援補助金

結婚して市内で新生活を始める新婚世帯に、 住宅費用や引越費用の一部を助成 します。
・最大30万円(所得や年齢等の交付要件があります。)

佐野市産材を活用した住まいづくり支援事業補助金

市内在住、または新築後6か月以内に市外から転入する方が木造住宅を新築した場合に助成します。
・居住誘導区域:3万円/㎥(上限30万円)、居住誘導区域外:2万円/㎥(上限20万円)
・市産しっくいを使用した場合は20㎡以上で5万円、10㎡以上で2万円加算

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス化支援補助金

自らが居住する住宅で、ZEH又は常時互いに接続している太陽光発電設備及び蓄電池設備が設置されている住 宅に最大45万円を助成します。
1 ZEHの新築又は購入 一律40万円
2 太陽光発電設備の設置 総発電容量1kwあたり1万円(上限9万円)
3 蓄電池設備の設置 総蓄電容量1kwあたり2万円(上限10万円)
4 高断熱窓への改修 改修に要した費用の3分の1(上限20万円)
5 HEMSの設置 一律1万円
6 電気自動車等充電設備の設置 一律5万円
(注意1)1と2.3.4.5との併用はできません。
(注意2)2.3.4.5.6の補助を受けるには、補助申請に係る住宅に、太陽光発電設備及び蓄電池設備が設置されており、常時 接続されている必要があります。

若者等移住定住促進奨励金

市外から転入して3年以内に、住宅等を取得した又は3世代同居をした40歳以下の世帯に助成します。
・基本額10万円(その他要件により加算があります。)

フラット35(地域連携型)

以下の補助金の交付対象者に対し、【フラット35】の借入金利を当初5年間または10年間(年-0.25%)引き下げる制度があります。
・若者等移住定住促進奨励金
・空き家改修費用補助金
・木造住宅耐震改修費等補助金(耐震建替えの場合に限る)
・佐野市産材を活用した住まいづくり支援事業補助金

さの住まいる情報

住宅に関する情報を提供します。

市営住宅

市営住宅について

東京圏通学者・通勤者定住促進奨励金

高速バスや東武佐野線を利用して東京圏へ通学・通勤している方の定期券等購入費用の一部を助成します。
・佐野新都市バスターミナル-東京圏間の高速バス定期券を利用する通学者・通勤者(月額5,000円)
東武佐野線の市内各駅ー東京圏間で、東京23区を経由する定期券を利用する通学者(定期券の東武鉄道利用分の3分の1(年額20,000円まで))
東武佐野線の市内各駅ー東京圏間で、東京23区を経由する定期券と、その定期券の利用区間内でひと月に10回以上東武鉄道の特急券を利用する通勤者(月額5,000円)

保育園

2人目以降のお子さんが保育園に入園する場合、保育料が無料です。(条件あり)

こども医療費の助成

高校3年生までのお子さんの医療費を助成します。

妊産婦医療費の助成

妊産婦健診だけでなく、病気やけがなど、健康保険が適用になる診療を受けた場合の医療費(自己負担分)を助成します。

不妊治療費の助成

不妊治療を受けられたご夫婦の保険適用外となった治療費の一部を助成します。(条件あり)

不育症治療費の助成

不育症治療を受けられたご夫婦の保険適用外となった治療費の一部を助成します。(条件あり)

養育医療の助成

未熟児の養育にかかる保険診療の自己負担分について助成します。(条件あり)

子宝祝金

生まれて初めての住民登録が佐野市である子どもに対し、子宝祝金を支給します。
・第1子及び第2子 3万円、第3子以降の子 5万円

小中一貫教育

小中9年間の一貫したカリキュラムで、「中1ギャップ」の解消と児童生徒や地域の実情に合わせた学校教育を実施します。

チャイルドシート貸し出し

自動車に乗車している幼児(6歳未満)用チャイルドシートを貸し出しします。
・【貸出期間】1ヵ月以内

赤ちゃんの駅

おむつ替えと授乳の両方又はいずれか一つが可能な施設があります。
・利用料無料

佐野市こどもの国

市民の方は無料で利用できます。

地域子育て支援センター

地域子育て支援センター(子育て相談、子育て講座)を設置しています。

ファミリーサポートセンターさの

育児の援助を受けたい人(おねがい会員)と、育児の援助を行いたい人(まかせて会員)と、その両方を兼ねる人(どっちも会員)の会員相互援助活動を行っています。

【佐野市奨学金返済助成事業】

佐野市奨学金の貸与を受けていた方が、申請から引き続き5年間定住することを条件に返還中の奨学金の一部(月額貸 与額の1/2)を助成します。

東京圏通学者・通勤者定住促進奨励金

高速バスや東武佐野線を利用して東京圏へ通学・通勤している方の定期券等購入費用の一部を助成します。
・佐野新都市バスターミナル-東京圏間の高速バス定期券を利用する通学者・通勤者(月額5,000円)
東武佐野線の市内各駅ー東京圏間で、東京23区を経由する定期券を利用する通学者(定期券の東武鉄道利用分の3分の1(年額20,000円まで))
東武佐野線の市内各駅ー東京圏間で、東京23区を経由する定期券と、その定期券の利用区間内でひと月に10回以上東武鉄道の特急券を利用する通勤者(月額5,000円)

資格試験等受験料補助金

学生等に対し、対象となる資格試験等受験料の全額を助成します。

佐野市奨学金制度

大学等の正規の修業期間中に、月額5万円以内の奨学金を貸与します。

佐野市新規就農塾

新規就農者のための研修を実施しています。
・佐野市新規就農塾
・関塚農場(有機農業)

中小企業融資預託事業

中小企業創業資金を斡旋します。

信用保証料補給支援事業

中小企業創業資金を利用した方に信用保証料の一部を補助します。

まちなか活性化支援事業補助金(空き店舗等活用にぎわい創出事業)

中心市街地又は地域市街地で空き店舗等を活用し出店する際の店舗改装費及び家賃の一部を補助します。

特定創業者フォローアップ補助金

創業支援事業計画に位置付けた特定創業支援を受けた創業を目指す方に、創業する際にかかる経営 相談・広告宣伝費等の一部を助成します。

創業塾(特定創業支援事業)

経営や財務の基礎知識から具体的な事業計画の作成まで、創業を目指す仲間と創業の基礎知識を学べます。

チャレンジフロアー管理運営事業

新規事業者が本格的に開業する前にチャレンジショップとして利用できるスペースを提供します。
・施設利用料無料、光熱水費無料

合同就職面接会開催事業

市内企業、市内での就労希望者を対象に合同で就職面接会を開催します。

サテライトオフィス等立地促進奨励金

サテライトオフィスを開設した大都市圏の企業等に、運営にかかる人件費、光熱水費等の固定費の一部を補助します。

佐野市お試しサテライトオフィス

7日以上90日未満で利用可能です。
・利用料無料

Co×Co Works (駅チカ、新都市)

サテライトオフィス 、コワーキングスペースとして利用できます。

東京圏通学者・通勤者定住促進奨励金

高速バスや東武佐野線を利用して東京圏へ通学・通勤している方の定期券等購入費用の一部を助成します。
・佐野新都市バスターミナル-東京圏間の高速バス定期券を利用する通学者・通勤者(月額5,000円)
東武佐野線の市内各駅ー東京圏間で、東京23区を経由する定期券を利用する通学者(定期券の東武鉄道利用分の3分の1(年額20,000円まで))
東武佐野線の市内各駅ー東京圏間で、東京23区を経由する定期券と、その定期券の利用区間内でひと月に10回以上東武鉄道の特急券を利用する通勤者(月額5,000円)

資格試験等受験料補助金

学生等に対し、対象となる資格試験等受験料の全額を助成します。

クラインガルデン(貸農園)がある

・根古屋森林公園
・JA佐野

おためし住宅

まちなか(古民家)暮らしを体験できるおためし住宅があります。
・1棟(佐野市金屋仲町 )
・7日~30日以内
・10,000円/7日毎 (上限30,000円)

農業体験ができる

JA佐野あぐりスクールほか多数あります。

オンライン移住相談

オンラインで移住相談を実施しています。
・平日(月曜日~金曜日)の午前8時30分~午後5時15分

佐野市市民活動補償制度

佐野市で市民活動を行う皆さんが、安心して活動できるよう公益性のある活動中の事故を補償する制度です。

佐野市の先輩移住者の声

穏やかな余白時間と首都圏への通勤、どちらも叶えられる暮らし

穏やかな余白時間と首都圏への通勤、どちらも叶えられる暮らし

尾花 理恵子(おばな りえこ)さん

穏やかな時間と、首都圏への通勤が叶う暮らし 2021年まで、東京都内の会社で勤務していた尾花さん。地方移住をしようと思ったきっかけは、自分の人生を一度見つめ直したかったことだという。 「会社員時代は、忙しくて空を見上げる暇もないくらい余裕がなかったんです。大きなプロジェクトをやり遂げて一区切りがついたとき、会社を辞めて、好きで続けていたヨガのインストラクターとして独立しようと思い至りました。仕事だけでなく、暮らす環境や人間関係などもがらりと変えたかった。候補はいくつかありましたが、全く知らない土地でスタートするよりも、生まれ育った佐野に移り住むことが精神的な安定にも繋がると思い、Uターンを決めました。実家から徒歩20分ほどのところで一人暮らしをしています。」 栃木県南西部に位置する佐野市は、東京から70キロ圏内というアクセス良好な立地。利便性と豊かな自然を両立しているので、首都圏での仕事が継続できることが大きなメリットだ。 尾花さんによると「東京に比べると広くて家賃も安いので、独立して起業をしたい人にとっても良いエリア」とのこと。 尾花さん自身、様々な縁があり、居住地である栃木県佐野市、東京都の武蔵小山エリア、神奈川県川崎市の3拠点でヨガクラスを持ち、週に3〜4日は高速バスで通勤。 会社員時代と同じく多忙な毎日のように見えるが、尾花さんの心持ちはまるで異なるという。 「高速バスだと新宿まで1時間半。東京や神奈川での仕事日も、必ず佐野の自宅に戻っています。東京で生活していた頃、自宅に帰っても仕事のことで頭がいっぱいだった私には、むしろバスの通勤時間がオン・オフの気持ちの切り替えになっていい。佐野に着いてバスを降りると、空が広く、空気がおいしくて…毎日ホッとしています。」 オン・オフの境目がなかった、東京での一人暮らし。 移住して余白の時間が生まれたことで、「目の前の景色の移り変わりを感じられるようになった」という尾花さんの声は明るく穏やかで、今の生活の充実度を物語っているかのようだった。 東京からのアクセス良好な佐野市エリア 四季を通して多くの自然に恵まれている佐野市。南北に長い土壌で、北に連なる山々からの“豊富で良質な水”は、古くより佐野の食文化を育んでいる。 「近所のスーパーでは、地場産コーナーがあったりするので、今朝採れたみずみずしい新鮮な野菜が、日常的に安く手に入るのがうれしい。また、移り住むことになって再確認したのが、佐野市独自の食の豊富さ。全国的に有名な佐野らーめんをはじめ、いもフライや黒から揚げなどのご当地グルメ、他にも喫茶店文化があり、店主さんのこだわりコーヒーが飲めたり…と、移住してからの小さな発見が楽しいんです。」 店を直接見てまわる楽しみ、地域の人とのやりとりの心地よさのおかげか、ネットショッピングをほとんど利用しなくなったほど。 そんな風に暮らしの変化を楽しんでいる尾花さんが、今回提案してくれたのは、2泊3日の短期滞在で「1日ごとにテーマを決めて行動する」というアイデア。 「例えば、1日目は自分をいたわるリトリートDAY、2日目は滞在先で働いてみる日…のような感じで、ここに“暮らす”生活を想像しながら動いてみてはいかがでしょうか。佐野市の生活では車移動がマストなので、着いたらまずはレンタカーをピックアップ。車があれば行動範囲も広がり、気分転換にもなると思いますよ。」 ショートステイのすすめ1「ひとり時間の息抜きになる、リフレッシュスポットを見つける」 「仕事や人間関係などに疲れ、忙しい生活から離れたくなったら、ふらっと気軽に佐野市に訪れてほしい」という尾花さんの思いが反映された1日目のプランは、心身をリセットできるスポット巡りがテーマ。 「一人暮らしでもファミリーでも、リフレッシュできる場所は生活圏内に欲しいですよね。私が深呼吸をしに訪れる出流原弁天池は、最高の癒しスポット。佐野は水がきれいなことでも有名なのですが、ここの湧き水の透明度の高さは日本名水百選に選ばれるほど! そして、唐澤山神社もぜひ参拝して欲しい場所。境内にいるさくらねこを愛で、軽く汗をかくくらいのハイキングができます。リフレッシュできたら、おいしい食事で体の内からも癒されて。栄養士の女性が創業されたキャトルクワトンは、新鮮な野菜たっぷりのランチが食べられるのが魅力。店主マキさんの優しい人柄にも癒されます。」 他にも、尾花さんが散歩におすすめする朝日森天満宮など、自然のエネルギーや、神聖な気が宿る場所が数多く存在する佐野。 ショートステイ中に日頃の疲れを癒して、パワーチャージができるお気に入りスポットを見つけて帰るのもいいかもしれない。 ショートステイのすすめ2「暮らすように働いてみる」 移住後のリモートワークを想定して、2日目は市内のコワーキングスペースへ。 「女性専用コワーキングスペースVALO、佐野駅近くのコミヤビルニカイの他、佐野市内には多くのサテライトオフィスやコワーキングスペースがあるそうです。パソコンを持ち込んで午前中はリモートワークをしたら、神谷カフェでランチ休憩を。ここは、スパイスカレーやパンケーキが人気のお店。ランチだけでなく、カフェ前にあるコンテナでスイーツのテイクアウトもおすすめです。仕事の続きをする際のおやつにぜひ!」 夕食にはテイクアウトを利用して、自宅でのリモートワーク気分を味わった2日目。あえて予定や目的を詰め込まないことが、“暮らす”気分で過ごせる秘訣なのかも。 ショートステイのすすめ3「食べ歩きを楽しみながら、その土地の空気感を味わう」 3日目のスタートは、尾花さんが講師を務めるsano yoga ruitoで開催される早朝ヨガクラスに参加。 地元の方が集まって交流するような場所に飛び込むことで、違った角度からその土地のことが知れるはずだ。 「気持ちよく体を動かすことからスタートした最終日のプランは、食べ歩きがメイン。佐野を代表するB級グルメや、私も大好きなコーヒーショップを巡りながら、町の空気感を肌で感じて欲しいです。」 福伝珈琲店をはじめ、WAFFLE COFFEE、蔵和紙カフェカクニ、COFFEE&DONUTS FIVEなど、佐野駅周辺におしゃれなコーヒーショップが点在しているのでカフェのはしごも可能。 佐野らーめん晴れる屋の佐野らーめん、佐野の新名物でもあるからあげ家なるねこの黒から揚げ。たくさんのおすすめを挙げてくれた中でも尾花さんいちおしなのが、佐野の農作物を使ったジェラート屋さん。 「佐野は年間を通して様々なフルーツが採れるので、地元産の季節の果物を使ったジェラートが絶品なんです。佐野観光農園アグリタウンにあるGelateria Auguriをはじめ、市内に数店舗あるので、実家の母と弟を誘って食べに行くのにハマっています。今や趣味のひとつですね!」 プランに余裕があれば、佐野厄除大師や佐野プレミアムアウトレットなど、佐野を代表する観光スポットにも足を運んで、たっぷりと佐野の魅力を味わう2泊3日。 様々な側面を知れたことで、移住に繋がっても繋がらなかったとしても、この町とつながりを持ちたくなる…このショートステイの経験が、未来の自分への想像を膨らましてくれそうだ。 今の環境に疲れてしまったら、深呼吸ができる場所へ 自然が身近にある佐野での穏やかな時間と、首都圏への通勤による活気のあるワークスタイル。 その両方を叶え、新たな暮らしを手に入れた尾花さん。 「今後の自分自身のあり方に、疑問や不安を抱えているなら、まずは気軽な気持ちで佐野へぜひリフレッシュに来てください。私自身、人生やキャリアに行き詰まった30代前半に、仕事・拠点・人間関係を少しずつ変化させながら現在の生活スタイルになりました。一度きりしかない人生、自分が幸せな気持ちで過ごせる選択ができますように…!」 「この豊かな自然に囲まれながらヨガやアーユルヴェーダのワークショップをやりたい」と、近い将来の展望を語る尾花さんのように、移り住むことで見えてくるものもきっとあるはず。 豊かな自然、利便性、食文化…人によって新たな価値が見つけられそうな佐野市。 まずは深く考えず、美味しいものを食べ、心穏やかな呼吸を感じるためだけに。そのくらいの軽やかさで足を伸ばしてみるのはどうだろうか。 ※この記事は、NEXTWEEKENDと栃木県とのコラボレーションで制作しています。

日々を豊かにする器を

日々を豊かにする器を

茨木伸恵さん

長く愛される、普遍的な美しさを形にしたい 工房におじゃますると、ちょうど茨木さんが土をこね、作陶の準備をしているところだった。新しいものなのに、何十年と時を重ねたような味わい深い質感やフォルム、水色やグレーなどの美しい色合いが魅力の器たちは、一つずつ手びねりでつくられている。 「ロクロよりも、地道に手びねりで成形していくほうが、自分には合っているんです」 新潟県の出身で、文化服装学院で服飾デザインを学んでいた茨木さんが陶芸の道に進んだ理由にも、じっくりものづくりに向き合いたいという同じ思いを感じた。 「どんどんトレンドが移り変わっていく、ファッションデザインのサイクルの速さに違和感を感じて。もっと長く愛されるものづくりがしたいと思うようになったんです」 こうして文化服装学院を卒業後、1年かけて資金を貯め、岐阜県の多治見市陶磁器意匠研究所に入学。2年にわたり陶磁器のデザインを学んだ茨木さんは、多治見の焼き物メーカーに就職し、そこで働きながら自身の作品も製作する日々を過ごしていた。けれど、当たり前だが、最初から現在のような作品がつくれたわけではなかった。 「私は、古代ペルシアやギリシアなどの美術が好きで、展覧会に行くと感動して、わーって舞い上がってしまうほどなんです。その“根源的な美しさ”を、なんとか形にしたいと試行錯誤を重ねて、ようやく目指す色合いや質感が表現できるようになってきたのは、意匠研究所を卒業して5、6年が経ったころからです」 ヨーロッパから国内まで、各地で作品を発表 ちょうどそのころ、二つの大きな転機が訪れる。一つは、作品の販売について。2013年に、パリにある有名なセレクトショップ「Merci(メルシー)」のバイヤーが多治見を訪れたとき、茨木さんの作品が目にとまり、同店で扱ってもらえるように。それをきっかけに、デンマークやイギリスなど、ヨーロッパ各地で作品を発表し、スウェーデンで個展も開催。国内でも全国各地で個展を開くなど、活動の場が広がっていった。 さまざまなクラフトフェアにも出展していた茨木さんだが、ある年の「クラフトフェアまつもと」に参加したとき、事情があり開催時間に遅れてしまった。出展場所が、来た順番に埋まっていくなかで、最後まで空いていたのが木陰の小さなブース。そのとき、たまたま隣になったのが、山根さんだった。 「僕はギターが直射日光に当たらないように、あえて木陰を選んで出展していたんです」(山根さん) この偶然の出会いがきっかけとなり、二人は2015年に結婚。茨木さんは、山根さんの地元である佐野市に移り住むことに。これが二つ目の大きな転機だった。 自然も街も身近にそろうのが佐野の魅力 現在、茨木さんは、ご主人の山根さんと長男(5歳)、長女(3歳)の家族4人で、佐野市に暮らしている。佐野で生活して実感するいちばんの魅力は、冒頭にも書いた「ちょうどよさ」だ。 「佐野は、身近に自然が豊富にありながら、生活に必要なものは近くでなんでも手に入り、交通の便もいい。ちょうどいいバランスで、本当に住みやすいんです。『佐野市こどもの国』などの大きな公園から、唐沢山や美しい川まで、子どもたちと出かけられる場所もたくさんあって、子育てがしやすいところも魅力ですね」 この日は、関東平野を一望する唐沢山の山頂へ出かけた。唐沢山は、山根さんがよくランニングに訪れる場所。茨木さんは、唐沢山の近くの浅間山山頂から松明を持って山を降りる「浅間の火祭り」にも、参加したことがあるという。 一方で、東京へのアクセスの良さも、大きなポイントだ。高速バスで、約1時間30分で都心まで出られるので、美術館の展覧会に出かけたり、ギャラリーを巡ったりと、インプットなどを目的にフットワーク軽く訪れることができる。 「交通の便がいいので、友達もよく遊びにきてくれます」 人との出会いが、新たなチャレンジの刺激に 佐野に移り住んでから巡り合った“人”も、大切な財産になっている。例えば、今年80歳になる陶芸の先生は、足利市の山奥に薪窯をつくり、主にお茶の道具などを教室の生徒たちと10日間かけて焼き上げている。 「私は、作品の幅を広げたいと思い、ロクロを習いに通っています。先生は技術だけでなく知識もとても深く、茶道の道具のことや薪窯のことなど、たくさんのことを教わっています」 人との縁が刺激となり、ものづくりの本質的な部分に向き合い、新たなチャレンジをしていきたいと感じるように。ご主人の山根さんも、そんなプラスの影響を与えてくれる一人だ。 「彼のものづくりの姿勢は本当に真面目で、1本のギターをコツコツと3カ月ほどかけて、丁寧につくり上げるんです。私も、じっくりと製作に向き合い、日々を豊かにする器を、これからも目指していきたい」

ほっと、リセットできる場所に

ほっと、リセットできる場所に

関 恒介さん

〝自分勝手〟に生きることが大事なんだ   「みんな、人のために生きすぎなんじゃないかな」 店主の関さんは、コーヒーを淹れながら、そう話す。 「カウンターのこっちに立つようになって思うのは、まずは自分自身が楽しく、家族が幸せに暮らしていないと、お客さんを笑顔にできないということ。間違っているかもしれないけど、今は〝自分勝手〟に生きることが大事なんだと思っています」 例えば、小学4年生の娘さんに、「仕事が終わったら、すぐに帰ってきてね!」と言われたとしても、お店の片付けが終わったあと、30分好きな音楽を聴いてから帰宅する。そうやって少しだけ自分を大切にすることで、いつも穏やかに笑顔で過ごすことができる。 「このお店が、お客さんにとって、そんな息抜きの場所になっていたら嬉しいですね。Waffle Coffeeに寄ってから帰ったことで、家でもニコニコ過ごせたと言われるような場所に」 コーヒー屋で働く人たちが、みんないい顔をしていたんです 関さんは、千葉県柏市の出身。20代前半の2年間を、学生としてロサンゼルスで過ごした。音楽に熱中し、レコードを買いあさる日々。そして帰国後は、ミュージシャンとしてCDを出す傍ら、会社員としてのわらじも履き、仕事を続けてきた。そんな関さんが移住を考え始めたのは、2011年ころのことだ。きっかけは大きく二つある。 「そのころ、ワーゲンに乗って日本を一周したいと言っていた祖父や、アメリカを横断したいと話していた母などの身内が、立て続けに亡くなってしまって。やりたいことは後回しにせずに、今を大切に楽しく生きなくては、と強く思ったんです」 もう一つは、会社員の仕事で、壁にぶつかっていたことがある。 「僕は、自分で言うのもなんですが、会社員としては本当に仕事ができなくて。自分では頑張っているつもりでも、いつも年下の上司に怒られていました」 当時も、しょっちゅうアメリカを訪れていた関さんは、滞在中、よくコーヒーショップに立ち寄っていた。 「コーヒー屋で、働いている人たちの顔を見ると、チェーン店で働く人たちよりも、個人でお店をやっている人たちのほうが、みんないい顔をしていたんです。やらされているのではない。ニコニコ楽しそうに仕事をしている。そんな姿を目にして、自分も好きなこと、得意なことで勝負しようと決意しました」 コーヒーは、もともと好きで、自分で工夫しながら淹れていた。焼き菓子やケーキは、日本ではなかなかアメリカで食べた味に出会えず、ないなら自分でつくろうと家で焼いていた。器やアンティークも好きで集めていて、自宅はDIYで改装していた。 「そうやって、自分が情熱を注げるものを集めていったら、自然と今のコーヒーと焼き菓子のお店にたどり着きました」 NYのブルックリンのような、ポテンシャルを感じて お店を開く場所を探して足利市なども見て回ったが、佐野市を選んだ理由は、「適度に街で、適度に田舎で、交通の便もいい」ところ。奥さんの実家の群馬県館林市に隣接しているところ。「佐野の人は穏やかで、やさしい」ところなどが決め手に。 「うまく言えませんが、なんか好きだなぁって感じて。ここが、自分たちの暮らしにフィットしたんです」 さらに、佐野の街にポテンシャルを感じたのも、大きな理由だ。 「ポートランドやニューヨークのブルックリン、ロサンゼルスのダウンタウンなど、僕がアメリカにいたころには、今のように注目を集める街になるとは、想像もつかなかった。それが、物価や家賃が安いからと、アーティストやクリエイターたちが集まってきて、コーヒーショップや古着屋、レコード屋など、感度の高いお店がどんどん誕生していった。佐野にも、そんなポテンシャルを感じたんです」 このコンビニだった物件は、よく足を運んでいた「自家焙煎 福伝珈琲店」(Waffle Coffeeの2軒隣で、コーヒー豆は福伝珈琲店から仕入れている)の店主が紹介してくれた。それを、約1年かけてDIYでリノベーション。1900年代初頭の古き良きアメリカの空気に満たされた、Waffle Coffeeが誕生したのは、2016年4月のことだ。 佐野の居心地が良すぎて、家も買っちゃいました 「こないだ気づいたら、『きな粉のマフィン』をつくっていて。これはそろそろアメリカに行かなくちゃダメだなと思って(笑)」 そう話すように、関さんは今でも定期的にアメリカを訪れ、ベーカリーやコーヒーショップを巡り、実際に食べておいしいと感じた焼き菓子やケーキを、甘さやスパイスを少し抑えるなど、日本人の口に合うようにアレンジして提供している。素材は、娘さんにも安心して食べさせられるものを基準にセレクト。フルーツなどの盛り付けは、あえて綺麗に行わず、アメリカのラフな雰囲気を再現している。 「そうやってつくった焼き菓子を、おいしいと言ってもらえたとき、喜んでもらえたときが、何よりも嬉しいですね。また、お客さんから『福伝さんとうちと、今日はどっちに行こうかと迷えるのがありがたい』と言ってもらえたときも嬉しかった。そうやって訪れるお店の選択肢が、もっともっと佐野に増えていったらいいですね」 お店を訪れる若い人たちから、「自分もお店を開きたい」と相談をされることもある。 「そんなときは、『佐野は東京などの都市部に比べて家賃が安く、クリエイティブなことにも挑戦しやすいんだから、どんどんやるべきだよ!』って、もう何人もの背中を押しています」 さらに週末には、若い人たちがお店に来やすいよう、同世代の若いスタッフに、なるべくお店に立ってもらうようにしている。 「そうやって微力ながらも応援していくことで、若い人たちが新たなお店を立ち上げ、また次の世代の子たちの背中を押して……と、佐野に魅力的なお店が、どんどん増えていったら楽しいだろうなって」 実は、関さんは、佐野市内に1960年代に建てられたプール付きのもと別荘を格安で購入し、現在、自宅へとリノベーション中だ。 「これこそが、まさに佐野の住みやすさの証! この街が気に入らなければ、家は買わないですから(笑)」

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