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野木町

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About Nogi

コンパクトな中に魅力が光るまち、野木町

野木町(のぎまち)は栃木県の南部に位置し、栃木県の南の玄関口として発展する県内で一番小さなまちです。
宇都宮へは約40km東京へは約60kmという近さで、東京駅へは在来線で約75分!利便性の高さから、ベッドタウンとしても人気となっています。

東京圏に隣接しながらも、ラムサール条約湿地に登録された渡良瀬遊水地近代化産業遺産群のひとつである野木町煉瓦窯約30万本が咲きほこるひまわり畑など、自然と歴史がほどよく調和した住みやすさが自慢です。

「本当に魅力ある市町村ランキング」※で県内1位に輝いたこともあり、小さいながらもキラリと光る魅力あふれるまちです。

ダイヤモンドオンライン 令和元年「本当に魅力ある市町村ランキング」

  • 野木町
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基本データ

Basic data of nogi

野木町
人口 25,099人
世帯数 11,002世帯
総面積 30.27㎢
東京からのアクセス
公共交通機関をご利用の場合
  • 東京駅~野木駅:約75分(JR上野東京ライン)
  • 新宿駅~野木駅:約70分(JR湘南新宿ライン)
自動車をご利用の場合
  • 国道4号/圏央道(境古河ICから30分・五霞ICから40分)
  • 東北自動車道(佐野藤岡ICから30分)
イメージキャラクター ひまわりサンちゃん、のぎのん
公式ホームページ https://www.town.nogi.lg.jp
野木町 移住ナビ「招福のぎ暮らし」 https://www.town.nogi.lg.jp/ijyu/
野木町の自慢
福を招くふくろうも棲む「招福のまち 野木町」の実はスゴい!オススメポイント!

☆らくらく通勤☆(令和2年 国勢調査)
実は穴場!?座ってのんびりらくらく!直通電車で東京75分!栃木県外 通勤・通学率県内1位!

☆教育重視☆(令和元年 ダイヤモンド・オンライン)
 「本当に魅力ある市区町村ランキング」栃木県内1位!教育部門は全国15位!

☆コンパクトなまち☆
町全体で避難訓練や健康診断を実施!栃木県内最小面積だからできる!小さくてもキラリと光るまち

☆自主独立のまち☆
パワースポット!?1889年の町村制施行以降において栃木県内で唯一!一度も合併知らず!

☆とかいなか☆(平成17年 国勢調査)
実は都会!?栃木県内で唯一!東京都市圏域だった!

UIJターン窓口
野木町 政策課 政策推進係 移住定住促進班

TEL:0280-57-4178
FAX:0280-57-4190
MAIL:[email protected]

FEATURE

野木町の魅力

野木町

POINT.01

通勤・通学にうれしい、座れる穴場駅

野木駅から東京駅へは、JR宇都宮線で約75分。
乗り換えが不要なほか、座れることも多いため、都内へ通勤・通学される方も多くいます。
ひとつ東京寄りの古河駅からは乗客が増え、座れなくなる可能性が高いため、ほどよい通勤・通学時間を維持しながらも座って通える穴場駅といえるでしょう。
東京だけでなく、新宿や渋谷、横浜、熱海までも、乗り換えなしの1本!毎日の通勤・通学はもちろん、お出かけにも便利な交通アクセスです。

野木町

POINT.02

子育てから老後まで、充実の支援制度

野木町では独自の支援制度が充実しています。
子育て支援としては、出産祝金・入学祝金や絵本のプレゼント、チャイルドシート購入費の助成、18歳までの医療費無料など。
高齢者支援としては、タクシーの利用料金の助成や乗り合いタクシーの運行など。住宅を新たに取得された方への補助金もあります。
さまざまな支援制度によって、皆さまの暮らしやすさを支えています。

野木町

POINT.03

生活に息づく自然と歴史

ラムサール条約湿地にも登録されている渡良瀬遊水地の周辺には手つかずの自然が広がり、貴重な動植物の宝庫となっています。
近接する野木水辺の楽校では散策路なども整備され、初夏にはホタルが舞う幻想的な様子が見られます。
野木町のシンボルにもなっているひまわり畑も、ぜひ訪れて欲しい夏の絶景です。ひまわりフェスティバルのイベント会場では約30万本のひまわりが咲き誇ります。
明治時代に日本の煉瓦建築を支えた野木町煉瓦窯、平安時代に坂上田村麻呂が祈願成就のお礼として建築したフクロウが棲む野木神社など歴史的スポットも数多く残っています。

主な史跡・文化遺産
野木町煉瓦窯/野木神社/満福寺/大塚古墳/野渡貝塚

How to Enjoy

野木町の楽しみ方

野木町

公園・レジャー

ひまわり畑/野木町煉瓦窯/野木神社の二輪草/満福寺のソメイヨシノ/あじさい公園/丸林中央公園/赤塚ふれあい公園/渡良瀬遊水地/野木水辺の楽校


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野木町

グルメ

のぎめし実施店

こびとカフェ/一の坊/和食処 ふみ/川波/匠丼屋 てん八/割烹 山清/カレーハウス


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野木ブランド取扱い店

ミルクブロッサム/乙女屋/ショップ ゆめ/小びとの家/まるや酒店


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野木町

コミュニティ施設

野木町交流センター「野木ホフマン館」/野木町ボランティア支援センター「きらり館」


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Event Schedule

野木町のイベントスケジュール

野木町
3月

渡良瀬遊水地ヨシ焼き

5月

煉瓦窯春フェスタ、若の原農村公園の芝桜

野木町
6月

ホタルまつり

7月

ひまわりフェスティバル

8月

ふれあい夏祭り

野木町
9月

のぎスポレクフェスタ(~11月)

10月

町文化祭(~11月)

11月

町産業祭、煉瓦窯秋フェスタ、TOWN-NOGIイルミネーション(~1月)

野木町
12月

野木神社の提灯もみ・太々神楽

1月

野木町駅伝大会

2月

公民館まつり

Support System

あなたにあった支援制度を活用!

定住促進補助金

町内に新たに新築・中古住宅を購入した場合下記金額を補助(※住宅を取得した時点で40歳以下の方)
基本額:10万円 加算額:①転入者の場合2万円、②18歳以下の子どもがいる場合3万円

野木町空き家バンク

町内の空き家の有効活用を図り地域の活性化と移住定住を促進するため、利用可能な空き家の登録情報を公開し、空き家を売りたい・貸したい方と買いたい・借りたい方とのマッチングを行う制度

空き家バンクリフォーム補助金

空き家バンクの登録物件を対象として、リフォーム工事費及び家財処分費の一部を助成
・リフォーム工事:限度額50万円(費用の2分の1以内)
・家財処分:限度額10万円(費用の2分の1以内)

木造住宅耐震診断・耐震改修・耐震建替補助

昭和56年5月以前に建てられた木造住宅の耐震診断・耐震改修・耐震建替に対する補助制度(予算がなくなり次第受付終了) 
・耐震診断:無料
・耐震改修:限度額100万円(費用の5分の4以内)
・耐震建替:限度額100万円(費用の5分の4以内)

合併処理浄化槽設置補助金

補助対象区域内において、専用住宅に処理対象人員10人以下の合併処理浄化槽を設置する方への補助制度

妊産婦医療費助成制度

妊産婦医療費の届出をした月の初日から出産した翌月の末まで保険診療分の自己負担額から附加給付額等を差し引いた額を助成する制度

不妊治療費助成事業

不妊治療(体外受精・顕微授精・人工授精)を受けた夫婦に対して、不妊治療に要する費用の一部を助成する制度

出産祝金

平成27年4月1日以降に生まれた支給対象児の保護者への祝金制度
・第1子・第2子:2万円
・第3子:10万円

新生児・産婦訪問

保健師が生後2~3か月までに赤ちゃん訪問を行い、体重測定や予防接種の受け方、育児についての相談を実施。その後も育児相談等で継続的に健康や育児についての悩みや不安のある方への相談に対応。

こども医療費助成制度

町内に住む18歳までの子どもの医療費を助成する制度

チャイルドシート購入費補助

交通安全対策の一環として乳幼児のいる家庭で新しくチャイルドシートを購入した際に購入費の一部を補助する制度

赤ちゃんの駅

赤ちゃんや小さなお子さんを連れて外出する保護者が、気軽に立ち寄り、無料でおむつ交換や授乳を行うことのできる施設。
※町内に11箇所

一時預かり保育事業

幼稚園や保育園等を利用していない家庭で、突発的な事情や社会参加などにより一時的に家庭での保育が困難となった場合や、保護者の育児による心理的・身体的負担を軽減するために、児童を保育園で一時的に預かる事業。

ファミリー・サポート・センター

子育ての手助けをして欲しい人(おねがい会員)と子育てのお手伝いをしたい人(まかせて会員)が会員となって、会員相互による育児の援助活動を行う事業。

第3子以降保育料免除事業

3人以上の児童を育てている世帯に対し保育料等を免除する制度
・2歳児までの保育認定子どもの保育料
・3歳児~5歳児までの保育認定子どもの副食費
・教育認定子どもの副食費

ブックスタート・ブックプラスOne!

親子のふれあいの楽しさを知ってもらうため、4か月児健診時に絵本を1冊プレゼント。また、小学校入学後も継続して読書を楽しめる環境を整え、本に親しみ豊かな心を育むことを目的に、小学校入学時にも本を1冊プレゼント。

第3子以降小中学校等入学祝金

小中学校等へ入学する第3子以降の児童生徒の保護者への祝金制度(5万円)

小規模特認校

小学校1校を町内全域から通うことができる「小規模特認校」に指定し、個に応じた指導や自然を生かした体験活動などの特色ある教育活動を展開

野木町子ども家庭総合支援拠点

すべての子どもとその家庭等の総合相談窓口。子育てに対する悩みや困りごとだけでなく、児童虐待や不登校などの家庭内の問題についても保健師や社会福祉士などの専門職が親だけでなく子どもの相談にも対応。

野木町奨学金制度

経済的理由により修学困難な学生の大学等への進学を後押しし、社会に貢献できる人材を育成することを目的に、返済義務のない奨学金を給付。
期間は在学する学校の正規の修業期間で、金額は月額2万円(住民税所得割が非課税などの対象要件あり)

移住支援金

東京圏から野木町に移住して就職・起業された方への補助制度
・世帯移住者:100万円
・単身移住者:60万円
・子育て加算(令和4年4月1日以降の転入者に限る):最大100万円/18歳以下のお子さん1人

中小企業振興資金融資制度

町の中小企業の育成並びに経営の安定を図る目的で、各金融機関の協力を得て融資を行う制度
・運転資金:限度額500万円、期間7年以内
・設備資金:限度額1,000万円、期間10年以内
・創業支援資金:限度額500万円、期間7年以内(運転資金)、期間10年以内(設備資金)

農業次世代人材支援事業費補助金

農業次世代人材投資事業(国庫補助金)の採択を受けた町の次世代の農業を担う新規農業者に対して、 就農後必要な費用の一部を支援

のぎ暮らし半日ガイドツアー

野木町の地域の様子や教育施設、生活施設などを紹介しながら、移住者が希望するスポットを中心に見学できるガイドツアーを開催(適宜)

総合サポートセンターひまわり館

健康・福祉・介護・子育て・障がい・生活困窮などの総合相談窓口で、専門職員が相談に対応。
相談がなくても利用できる「ひまわりカフェ」、「子育て支援室(キッズコーナー)」、「健康チェックコーナー」、「フィットネスコーナー」を併設。

デマンド交通キラ輪号

「通院」、「買い物」、「役場・公民館・ホープ館」、「駅」、「お友だちの家」等町の中ならどこへでもお迎え、お送りする乗り合いタクシーを運行中

軽度生活援助事業

ひとり暮らし等で日常生活に不便を感じている65歳以上の高齢者を対象に家事援助や身体援助を行う制度

通院時タクシー等利用助成事業

70歳以上の高齢者を対象に、自宅から医療機関までタクシーを利用した場合に料金の一部を助成する制度

野木町の先輩移住者の声

暮らしも学びもつながりも。</br>すべてが詰まったジャム作り

暮らしも学びもつながりも。すべてが詰まったジャム作り

五十嵐 洋子(いがらし ようこ)さん

まるでヨーロッパのような、 ゆったりとした暮らし 義理のご両親の健康をサポートするため、野木町に移住した五十嵐さん。父親の仕事の関係で、子どもの頃から国内外さまざまな土地で生活してきたため、野木町は実に11ヶ所目の住まいだった。アメリカやスイスで暮らした経験もあるという五十嵐さんにとって、野木町はどのようなまちなのだろうか。 「東京からほんの1時間ちょっとですが、ストレスフリーでのびのびと暮らせています。まるでヨーロッパのようなゆったりとした暮らしが送れるので、移住した当初はとても驚きましたね」 自然に囲まれ、交通量も多くないので、空気が美味しい。20時には静かな世界が広がり、睡眠がよく取れる。 春はキジ、夏はカエルの鳴き声が心地よく、冬は窓を空けると目の前にオリオン座がきらめく。自然から直接四季を感じられるようになった。 「最初はキジの鳴き声が何の鳴き声か分からなくて。でも、ある日散歩していたら林から出てきて鳴いているキジに出会ったんです...!この辺りは野生のキジがよくいるんだよ、と地元の方が教えてくれました」 自然豊かなまちではあるが、利便性にも優れている。野木町は栃木県最南端に位置するため、東京へのアクセスがいい。交通網が整備され、渋滞もないため、県内各地へも気軽に遊びに行ける。 「日光へも車で1時間半ほどの距離ですよ。栃木県はエリアごとに多彩な地域性があるので、週末にいろいろな場所に出かけるのが楽しみになっています。野木町は県内外問わずアクセスしやすいので、田舎のよさと利便性のバランスが取れたまちだと思います」 野木町での暮らしに導かれ、 30代半ばで美大へ アートに興味があった五十嵐さんは、野木町への移住前に住んでいた東京で、アートマネジメント(芸術と社会をつなぐための取り組み)に携わっていた。移住後も、アートに関わりを持ちたい、と東京の豊島区にあるNPOで非常勤スタッフとして働き始めた。 「東京にアクセスしやすい野木町だからこそ、選択肢があり、通い続けることができました」 NPOで働くうちに、自分でも創作活動を始めたいという想いが強くなっていった。 野木町には豊かな自然がある。それを吸収して発信できる人になれたら、どんなに面白いことか―。 「NPOではアーティストと社会をつなぐコーディネーターの仕事をしていたのですが、自分自身が野木町で創作活動をするためには、コーディネーターだけでは知識やスキルが足りないと感じました」 そこで五十嵐さんは、働きながら学ぶことのできる通信教育部のある美術大学に進学することを決意する。30代半ばでの大きな決断だった。 「年齢的にまだ体力もあるし、40歳までに卒業できるように頑張ろうと思って入学を決意しました。熱意のある方と友だちになれたり、自分の得意分野に気づけたり、進学して本当によかったです」 大学では空間演出デザインを学んだ。空間と一口にいっても、建物やショーウインドーだけではない。「地域」も空間のひとつである。五十嵐さんは「地域という空間」のデザインに特に興味を持ち、学びを深めていった。 「地域の方にとっては当たり前のことや見過ごしていることを、デザインを通じて見せ方を変えることで、その魅力に気づかせる。そんな活動をしていきたいと考えるようになりました」 大学で学びを得た五十嵐さんは、いよいよ野木町での創作活動を始めることになる。 地元食材を活かした スープ作りとジャム作り 美大を卒業して、まず始めたのが野菜を育ててスープを作る「スープ活動」だ。野木町は野菜が新鮮で美味しい。さらに、五十嵐さんは食べることが好きで、自分の料理を人に楽しんでもらうことも好きだった。野木町のとびきり美味しい野菜と自ら栽培したハーブや西洋野菜を活かして、家庭ではなかなか作れないような世界各国のスープを作り、ゆったりとランチタイムを楽しんでもらう。そうして野木町の魅力を発信し、伝えられたらと考えた。 「スープ作りのこだわりは、野菜そのものの美味しさを引き立てるように調理することです。野木町の野菜は素材自体が美味しいので、調味料をたくさん加える必要がないのです。スープ活動では、幼少期を過ごしたヨーロッパで食べたような『自分がときめく料理』を作りたい、提供したい、と考えています」 本格的な洋食や多国籍料理など、野木町では普段食べられない絶品スープ。「美味しい!」「ほかでは食べられないものが楽しめる!」と、知り合いからその知り合いへと口コミが着実に広がっていった。 旬には野菜がたくさん収穫できる。ただし、長期保存ができないことが多い。それは果物も同様だ。少しキズが付いていたり、形がいびつだったりするだけで市場に出回らなかったり、廃棄されてしまうこともある。 保存食を始めたい、五十嵐さんがそう思ったのは自然な流れだった。当時はコロナ禍で、何かワクワクできることを始めたいという想いもあった。玉ねぎや赤ねぎのスープペースト(スープの素)にはじまり、ジャム作りへ。五十嵐さんの活動がさらなる広がりを見せるきっかけとなる、ジャム作りが本格的に始まるのであった。 ジャム作りを通して 想いがつながる、広がる 自宅のキッチンをリフォームし、いざジャムの試作へ。だが、一人でジャム作りをすることの難しさ、限界を痛感した。そんな時、ジャム作りが得意なご近所さんに手伝っていただけることに。さらに、その方からイチゴやプラム、梨などさまざまな果物を栽培する農家さんを紹介していただいた。 「美味しい果物を作るために、農家さんは毎日たくさん摘果するんですね。味は本当に美味しいのですが、もらい手がいないと廃棄されることもあるそうです。あまりにもったいないので分けていただけるようにお願いしたところ、安く譲っていただけることになりました。『無駄になるものがなくなってよかった』と、農家さんにも喜んでいただけたので嬉しかったです」 イチゴ、キウイ、プラム、ブルーベリー、梨……。多くの方とのご縁がつながって、一年を通じて野木町の旬を味わえるジャムを作れるようになった。つながりは、農家さんだけでなく、販売する方へも広がり始めた。 「こだわりの食材を扱う栃木市のお店の方が、ジャムをお店に置きたいと言ってくださって。そのお店で入荷するレモンを栽培している農家さんからも、『うちのレモンでジャムを作ってほしい』とオファーをいただきました。野木町の魅力を発信したいという想いに賛同してくださった皆さんのご協力を得て、私は活動できています。スープ活動とジャム作りが、今、本当に楽しいです」 手作りのジャムは、「61+(スワソンテアン)」の名義で販売している。スワソンテアン(Soixante et un)は、フランス語で「61」。五十嵐さんの名前に含まれる「50」に、これまで住んだ土地の数「11」を足したものだ。そこからさらに何かが生まれることを願って、「61」に「+」をつけている。 このジャムは、2022年に野木町ならではの魅力が詰まった「野木ブランド」に認定され、同時期に野木町のふるさと納税の返礼品にも選ばれた。 「地元の方にも『すごいね』とたくさん声をかけていただき、嬉しかったです。認めていただくことが、いいものをきちんと作り続けようという励みになっています」 野木町の人の親切で温かい応援に支えられ、五十嵐さんの活動はじんわりと、着実に広がっている。 野木町の魅力を よりたくさんの方へ届けたい ジャム作りを始めて3年が経過した。嬉しいことに、ジャムを楽しみに待ってくれているリピーターの方もできた。 「より多くの方に知っていただいて、私のジャムが野木町のブランド力の一端を担えるようになっていけたらいいなと思っています。スープ活動も続けていきますよ。野菜を育てて美味しい料理にすることの楽しさ、そして、野木町の魅力を最大限に伝えていきたいです」 最後に、五十嵐さんが考える野木町の魅力とは。 「野木町には、本当に穏やかで親切な方が多いです。皆さんのおかげで、活動を続けてこられました。温かい方々に囲まれて、ゆったりとした暮らしを送っています。移住して本当によかったです」 野木町で過ごす時間は、近場で小旅行気分が味わえる、と東京の友人にも大好評だそうだ。友人やそのご家族にも、野木町のファンが増えてきている。 「これまで東京で暮らす期間が長かったのですが、思い返せば今のような暮らしに前から憧れがあったのだと思います。東京で暮らしていた時、田舎で素敵な暮らしを送る方の本を時々読んでいたことを、ふと思い出しました。野木町で、自分がかつて憧れていたライフスタイルを実現できています」 東京のような都会的な娯楽は、野木町にはない。ただ、豊かな自然がある野木町では、暮らしを彩る楽しみを創り出すことはできる。五十嵐さんがそうだったように、一歩踏み出せば、支えてくれる人たちもいる。 さまざまな土地での暮らし、みずから得てきた学び、温かい人とのつながり―。これまでに積み重ねたものすべてを力に、自分にしかできないカタチで、五十嵐さんはこれからも野木町での暮らしを紡いでいく。

名前も知らなかったまちが、<br>新しいふるさとに

名前も知らなかったまちが、新しいふるさとに

倉林 良徳(くらばやし よしのり)さん

名前も知らないまちとの出会い 「移住のきっかけは、子どもが生まれたことでした。」 倉林さんの移住前の住まいは、埼玉県蕨市。新宿にある職場まで電車で約30分と、便利な場所だった。 ただ、子どもの成長を考えると、今の家ではどうしても手狭に感じてしまう……。 「今よりも広い賃貸の家に引っ越すのか、住宅を購入するのかという2つの選択肢がありましたが、いずれは購入したいと思っていたので、じゃあどこにしようかっていうのを考え始めました。」 埼玉県には実家もあり、通勤も便利で魅力的ではあるが、今より広い家となると、どうしても家賃が高くなる。 今の職場に電車1本で通える範囲で、かつ予算に合った物件を探していたところ、候補となったのが、西武池袋線・JR湘南新宿ライン沿いのエリア。そのなかでも気になったのが、栃木県の野木町と埼玉県の入間市、茨城県の古河市だった。 「3つのまちに実際行ってみて、まちの雰囲気はどうか、とか、生活しやすそうか、みたいなところを見て周りました。野木町は第一印象がよかったんですよ。住宅街も街並みとしてきれいでしたし、車の運転がしやすそうな整備された道路だなという印象も受けました。…実はこの時まで、野木町って名前すら知らなかったんですけどね(笑)」 普段の生活を思い浮かべたときに、一番しっくりきたのが野木町だった。 夫婦の趣味である登山で、年に数回は栃木県を訪れていたことや、大学進学や就職で地元を離れて暮らしていたことも、新しい土地で生活をスタートさせる後押しとなった。 実は、野木駅から新宿駅までは在来線(JR湘南新宿ライン)で約70分。栃木県と聞くと「通えるの?」と心配する方もいるかもしれないが、都心も十分に通勤圏内なのである。 新たな生活を理想の条件で。 それを叶えてくれたのは、名前すら知らなかったまちだった。 住めば都、野木町が都に 移住検討当初は名前すら知らなかった野木町への移住を決めた倉林さん。 お子さんが生まれたタイミングで縁のない場所へ。不安はなかったのだろうか? 「私の場合、そもそも『移住』という感覚がなかったんですよね。職場は変えていないですし、同じような路線で通勤もできていて……隣県への『引っ越し』という感覚でした。両親との距離も少し遠くなったとはいえ、1時間~1時間半くらいの距離にいるので、助けてほしいときは頼れる距離感です。今の生活を大きく変える必要がなかったことが、移住に対する抵抗がなかった理由かもしれません。」 確かに「移住」といえば身構えてしまうが、「引っ越し」と捉えれば、一歩が踏み出しやすい。 実際に、鉄道・道路ともに幹線が東西南北を貫く栃木県では、東京をはじめ、茨城県や群馬県などの隣県へのアクセスが良好である。東京圏に通勤する移住者向けに通勤補助を行っている市町もあるので、少し視野を広げてみれば、東京圏の方も住まいの選択肢はかなり広がりそうだ。 引っ越しとはいっても、新たな土地での生活には不安があって当然。そんな不安とはどのように向き合ったのだろう。 「購入する土地の所有者さんと、契約を交わす時にお話しする機会があって。30年以上野木町で暮らしている方だったんですが、その方が『住みやすいまちだよ』とおっしゃっていたのが印象的でした。長く住まれている方から住みやすいと聞いたことで、大きな安心感につながりましたね。あとは、移住サイトを見たりして、どんな移住支援があるのかを事前にチェックしていました。ここにスーパーがあるんだなとか、すぐ近くに病院があるなとか、購入する土地の周辺を実際に歩いてみたりもしました。実際に歩いてみて、子どもが通う保育園も含めて、生活に必要な施設がコンパクトにまとまっていて、住みやすそうだと感じられましたね。」 人付き合いなど、実際に暮らして初めて分かるものもあるが、実際に現地を訪問したり、インターネットで情報収集したりすることで、あらかじめ潰せる不安要素も多そうだ。 「私たち夫婦は『住めば都』っていう考え方なんですね。もちろん、移住前に可能な限り野木町のことは調べましたが、住み始めてしまえばなんとかなるって思っていました。野木町が新しいふるさとになればいいなと思っています。」 野木町に移住して、リモートワーク中心の働き方になった倉林さん。柔軟な働き方のおかげで、子育てへの関わり方が大きく変わったという。 「妻もフルタイムで働いているので、融通が利く働き方は非常に助かっています。今は、朝、仕事を始める前に子どもに朝ごはんを食べさせて、保育園に送って、定時まで仕事をしたら保育園に迎えにいって…という生活です。移住前は、なかなかそういうわけにはいきませんでしたね。妻にすべて任せるのではなく、夫婦二人で一緒に子育てできるようになったというのが、生活における一番の変化でしょうか。」 通勤にかける時間が不要になったことで、庭仕事をしたり料理をしたりする機会も増えた。 夫婦ともにテレワークの日には、昼休憩を利用して揚げ物に挑戦することも。移住前の家では、スペースの問題から準備や片付けが億劫だったが、広々とした今の家では困ることもない。 移住前には実現できなかった豊かな暮らしの形が野木町で生まれていた。 子育て世代におすすめ、野木町 野木町は小さなまちではあるが、日常的に使うスーパーや病院などはたいてい町内で揃う。 「子どもが入院するとなったときに、野木町の病院では対応できないことがありましたが、隣の小山市の病院で診てもらうことができました。町内にないものも、近隣の小山市や栃木市、佐野市、茨城県の古河市に足を伸ばせば何でも揃います。足を伸ばすといっても車で30分圏内くらいなので、生活利便性という点で困ったことはありませんね。都会にしかないものが欲しい、となると確かにないですが、私たちはそこを求めているわけではないので。」  生活利便性のほかにも、まちのアットホームな雰囲気や豊富な子育てイベントが、子育て世代にとって暮らしやすいと感じるポイントだそう。 「気さくに接してくださるご近所さんが多くて。子どもと散歩していると、『可愛いね』とよく声をかけてくださいます。ありがたいことに、お下がりのおもちゃをわざわざ家まで届けてくれた方もいらっしゃいました。ただ、干渉しすぎるわけでもなく、ちょうどいい距離感なのが心地いいです。家の前の道路で子どもが遊んでいても安心できるような環境なのもうれしいですね。同じように子育てされている方にはおすすめのまちです。」 まちのシンボルである野木町煉瓦窯の周辺をはじめ、野木町ではイベントも盛んに行われている。 小さいながら、活気があるまちだ。 「SNSなどでイベント情報をチェックして、週末に家族でよく遊びに行きます。大きめの公園を調べて、子どもと遊びに出かけたりすることもあります。今年は夏祭りにも2つ参加しました。野木町に来てから、次はどこに行こうとか、あそこに行ってみようとか、そんなことを考えることが増えましたね。もともと知らない土地ではあるので、どこに何があるのか、みたいなことを知りたいという気持ちも根底にはあるんだと思います。知らない土地だからこその楽しみかもしれません。」 児童館で開催される多彩なイベントも人気だという。奥様が笑顔で教えてくれた。 「人気のイベントは、申込開始日の午前中には定員が埋まってしまうくらいの争奪戦です。なんだかバーゲンセールみたいですよ(笑)実はこの児童館でのイベントは、移住前から楽しみにしていたことのひとつだったんです。いろんなイベントがあるので、ほかにも楽しみにされている親御さんが多いのではと思います。子どもがもう少し大きくなったら、芋ほり遠足にも参加してみたいですね。」 急がず、焦らず、丁寧な暮らしを  「移住」にしても「引っ越し」にしても、一大イベントではあるが、その先にあるのは何気ない毎日の暮らしである。 スーパーや保育園、病院、公園など、生活に欠かせないものがきちんと揃っていることを事前に確認しておけば、たとえ名前を知らないまちだったとしても大丈夫。 「野木町は本当にアットホームなまちなので、移住を検討されている方には実際に遊びに来ていただいて、それを実感してほしいですね。町外の方でも参加できる子育てイベントなどもあると思うので、ぜひ調べて参加してみてほしいです。親御さんとのつながりも生まれるかもしれません。」 知らないまちに来たからこそ、「知りたい」と思う。 お子さんが大きくなれば、もっといろんなことに挑戦したい、と倉林さんは考えている。 「子どもが大きくなれば、遊びに行ける場所の選択肢も広がるので楽しみです。将来的には、家のメンテナンスも必要になってきますが、自分たちでできる範囲のことは自分たちでやっていきたいなと思っています。野木町に来てから始めた家庭菜園の面積も広げていく予定なので、子どもにもぜひ手伝ってほしいですね!自分で育てた野菜をもりもり食べて、元気に育ってほしいです。」 「通勤にかける時間がなくなった分、家の周りのこととか自分の普段の生活のことに時間を有効活用していきたいと考えています。野木町に長く住む前提で家も購入していますし、急がず、焦らず、丁寧に暮らしていきたいな、というのがこれからの生活にかける一番の思いです。」 移住によって出会えた、野木町という新しいふるさとで、より豊かに日常を紡いでいく。

県南エリアのほかの市町村

壬生町

子どもも大人も夢中になれる
おもちゃのまち、壬生町

壬生町

下野市

安心が支える暮らしやすいまち、下野市

下野市

栃木市

新たな暮らしに
チャレンジしやすいまち、栃木市

栃木市

足利市

穏やかな自然に
歴史や文化が息づくまち、足利市

足利市

佐野市

ラーメンだけのまちじゃない、佐野市

佐野市

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